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ジルコニアが登場する以前、オールセラミックの中で今まで支流で行なわれてきた材料がアルミナです。アルミナスとも呼ばれます。内側の*コーピング素材に使われます(*コーピングとは、セラミックを焼き付ける前の内側のフレームのことで、裏打ち、キャップ、コアなどとも言われます)。


アルミナとは?
一般的に酸化アルミニウム(Al2O3)をアルミナと呼びます。このアルミナは、陶材や耐火材、研磨剤、触媒、ガラスなどの原料となり、身の回りにも多く存在します。高純度のアルミナはスペースシャトルを被うファインセラミック(耐火材)として有名ですが、化学的に安定しており融点が高く、とても硬い材料なので、歯科材料としてはオールセラミッククラウンのフレームの他、研磨剤などにも利用されております。
アルミナは、セラミック? 金属?
セラミックスとは「基本成分が金属酸化物で、高温での熱処理によって焼き固めた焼結体」のことを指します。ですから、セラミックのもともとの成分は金属、ということになります。酸化アルミニウムという名称でこそありますが、お皿や陶磁器など、世の中のセラミック製品のほとんどすべてにアルミナは含まれています。
参考文献:「アルミナは、金属ではありません」
http://buraiha.com/kodawariya/html/donabe/donabe-2.html#q3
主なメーカー名
アルミナのセラミッククラウンで扱われる主なメーカー名は、プロセラ・オールセラム、インセラム・アルミナなどがあります。
「ナノジルコニア」にも含まれるアルミナ素材
パナソニックデンタルが開発した新素材純国産セラミックス「ナノジルコニア」にもアルミナ成分が含まれています。従来のジルコニアにアルミナを複合させることで強度と靱性を高めています。
ポーセレン(陶材)にも含まれるアルミナ成分

▲コーピングに盛られるセラミックパウダー
コーピング部分に目が行きがちですが、それに焼き付ける陶材にもアルミナは主成分として含まれています。私たちが言葉にする「セラミック」の主成分の一部はアルミナです。
築盛されるポーセレンパウダーの製品名は、松風ヴィンテージ・アルミナ、ノリタケ・アルミナ、デュセラ・アルミナなどがあります。
ジルコニアにシフトしています
ジルコニアが認可される以前は、このアルミナという材料のコーピング(クラウンの内側)が主流で使われていました。耐久性がジルコニアに比べて低いため、それこそビタ・インセラム・アルミナに見られるように、加工システムこそなくなってはいませんが、臨床サイドから見ると(ドクターたちの意見)アルミナからジルコニアにシフトされている状況が多くみられます。
内側のキャップ部分としての強度はジルコニアには劣るものの、こうして成分を調べますと、外側に焼き付けるポーセレン(陶材)の正体はアルミナだった、ということが分かります。


